ボルト打ちから数えて1年10ヶ月、膝の手術後に始めたプロジェクトが遂に成功。
そのプロジェクトの名前を決めました。
名前はTime Machine, 8c+
高校生の頃通った御前岩で再び本格的に登り始めたのは2015年の暮の頃からでした。
30年近い月日が経っていましたが、目の前のボルトやスリングは当時のまま、懐かしいと同時に当時の開拓を思い出し、10代の自分や当時の景色を来る度に感じることができました。
そこには未成熟なクライミング界ではありましたが、今の自分にはない熱い情熱が存在し、一本一本のルートから放たれるエネルギーがリボルト作業を通してメッセージのように伝わってきました。
ラインどり、ボルト位置や間隔、全てがアグレッシブで必要最小限で自然との妥協点を見つけ出しているようでした。
手打ちで打ったと言うことや高校生でお金がなかった、とかいろいろあるとしても、僕らのクライミングに対する理想の高さが随所に垣間見れたのは事実です。
そんな3年半程の間、そのように過去の自分に出会ったり仲間を思い出し、昔の僕らから沢山のメッセージを頂いているようでした。
そんなルート達は2017年暮に御前岩が開放されてから沢山の皆んなにも感じて頂けるようになりました。
そしてぜひ、この1年10ヶ月の想いや自分からのメッセージをこのTime Machineを通して感じて頂けれ
ばなと思います。